父の命日

もうすぐ父が他界して5年がたちます。

あっという間の5年間でした。他界して3か月後に育休から職場復帰し、あまりの忙しさに色々考える暇はありませんでした。

子どもたちが少しずつ大きくなり、たまに父の事を思い出すようになりました。

特に今年は仕事の事、人生の事で悩む日が多く、父に相談にのってほしかったな・・・と思いました。

自分の人生なので自分で決めるしかないけれど、決断する方法といいますか、どのように舵を切っていいか分からず、ひたすらネットや図書館、本屋さんで考え方を調べていました。

あと何年生きられるのか、そう考えると私は本当は何がしたいのだろう?と考えましたが中々答えは見つかりませんでした。

子育て、仕事、家事、地域の役員等色々な役割があり、バタバタする日々の中、自分を見つめなおす時間も取れず頭の中はパンク寸前でした。全てが中途半端で、時間に追われイライラする自分に嫌気が差し、ああ、もうダメだ出来ない。と何度も思いました。一度全て辞めてリセットしたいと思いました。

そんな時に出張で訪れた建物に感動し、ああ、まだ辞めれないと思いました。なんだかんだでまだ建築が好きな自分がいました。とうに建築への思いはどこかへ行ってしまったと思っていましたが、まだ建築が好きだったんだと分かりました。一生懸命勉強してとった一級建築士の資格。あの頃の情熱がその出張で蘇ってきました。

好きなことやりたいことを仕事に出来るのは本当にありがたいことだと思います。

ただ、残業が続く母を子ども達はどう思うのか。子ども達にも出来るだけ愛情を注いでいきたい。仕事と子育ての両立はこの先もずっと課題です。

父は、やりたいことはやってきたし後悔は無いかな、と言っていました。

人生は永遠ではないですし、後悔しないようにこれからも生きていきたいです。