母が他界して、どうしようもない寂しさと後悔、そして謎の不安に襲われ、それらの感情にどう対応すればよいか分からず、ただただ涙が出てどうしようもなく、布団に横になっていた。
数日間何も手につかず、ただただ泣いていたのだが、ふと、
”焦るな”
という父の声が聞こえた気がした。
ほんの一瞬だったけれど。
私は特殊な能力は持っていないし霊感も無いのだけれど、聞こえた気がした。
気のせいかもしれないけれど・・・。
・・・・・
母の死で自分の価値観が崩壊した。
どんな風に生きたいのかもよく分からなくなり、崩壊した自分の価値観をこれからどう組み立てていけばよいのか、今はよく分からない。
ただ、真っ向から”どんな風に生きたいか”に向き合う気力体力がなく、流れに身を任せるしかなくて、
でも、今はそれでいいんだろうと。
焦らないでゆっくり行こうと。
終わっていないことも色々あるけれど、少しずつでもやっていけば、いつかは終わるだろう。
まずはちょっとした日々の楽しみを見つけて、少しずつ気力を取り戻していきたい。