入試の思い出

試験運が無いのか、緊張に弱いのか、高校入試も大学入試も何かしらあったなぁと思い出す。

高校入試では入試本番にお腹が痛くなり、急遽保健室で受験をした。その時、一緒に勉強を頑張ってきた友人達が、私の体調がおかしいことに気づき先生に言ってくれ、急遽そのような対応にしてくれた。お昼休みはお弁当をひっくり返して、ろくに昼食を食べれなかったりと割と散々だったが、合格発表では友人達みんなと合格しており、とても嬉しかった。

大学入試では県外の大学を受験することもあり、当初は母が同行してくれるということだった。しかし、親戚が危篤状態となり、当たり前と思うが私は急遽一人で新幹線に乗って受験をしに行った。その土地は中学生の頃に修学旅行で行ったきりで、ほぼ知らない土地。試験会場の下見を終えて、宿泊先のホテルに向かうために乗った公共交通機関で、行先を間違えたと思いどうしようと涙ぐんでいたら、乗客のおばちゃんが声をかけてくれた。行先は合っていたようで、ほっとしたのと、話しかけて教えてくれてとても感謝したのを覚えている。何を食べたかまでは覚えていないが、ホテルの部屋は覚えている。一人でホテルのシングルに宿泊したのだが、その部屋には絵が掛けられていた。前に友人から「ホテルに絵が掛けられていて、絵の裏にお札が貼ってあったら、その部屋は幽霊が出る」という話を聞かされていた。私はその絵が怖くて仕方が無く、でも裏にお札が貼ってあるかどうかを確認する勇気もなく、でも早く寝なきゃと思って、焦っていたことを覚えている。何とか寝て、翌日の試験は無事に終わり自宅に帰ったが、次の日はお通夜で、親が泣き崩れていたのも覚えている。

数日後の合格発表。第一志望に合格することができ、うれしかった。

大事な試験の場合は決まって何かが起きた。でも、誰かが助けてくれた。心から感謝した。大事な場面で助けてくれた友人や見知らぬおばちゃんのように、自分もそんな場面で誰かを助けられたらと思う。