「芸は身を助ける」とはよくいったものだと、最近思う。
私はお習字の先生ではないのだけれど、やっててよかったなって思う。
たまたまだと思うけど、前回、毛筆で正師範に上がった時は、前日にネイリスト検定2級に不合格だった日の翌日。ネイリスト検定では試験前日に色々あって、万全の体制で受験ができなかった。不合格だろうと分かっていたけど、やっぱり少し落ち込んでたら、次の日、正師範にあがってて嬉しかった。
今日も、ここ1か月色々あって気分が大分落ちていたところ、ペン部で正師範にあがっていて嬉しかった。
習字は小学1年生の頃から高校2年生まで週1で通っていた。習字教室に行くのは好きだったので、続けられた。社会人になって再開したのは、長男が年長さんになってから。習字教室が近所になかったので、通信で再開した。再開当時も中学生までを教えられる免許は持っていたので、我が子に一応教えながら(全く話は聞かないけれど。)。夫は習字をしていなかったけど、これを機にペンを始め、最近初段合格(初等師範免許)して本人が一番びっくりしてた。
ペンや筆をとっている時、ふっと雑念が無くなるような、そんな感じになる。力まずに、のびやかに、筆をすすめる。迷いがでたら書けない。そして一本勝負なのが、書道の魅力の一つだと思う。
私はお習字の先生には向いていない性格だと思うので、先生にはならないから再開しても意味はないかもと思っていたが、最近精神的に救われることがある。段位があがって嬉しいのもあるが、お手本の表紙にメッセージが掲載されているのだが、その言葉がちょくちょく心に染みて、激励されたり癒されたりしてる。(子どもの頃、私のお手本を見ながら、母がいいこと書いてる~ってしみじみ言ってたのが、分かる年齢になった。)ずっと続けたことは、自分が想像していた以上に、ふとした時に、思ってもみなかったかたちで自分を救ってくれるんだなと思った。
